積水ハウスのドアクローザーをRYOBI S-203Pに交換

 

ドアが開いたままストップしなくなった

 

玄関のドアが開いたままにならなくなってしまいました。

これは困ります。

さらにいつの頃からか最後まできちんと閉まらなくなっていたのです。

ドアクローザーの問題であるのは確かですが、そもそもの構造を知らないと話にならないので調べてみました。

 

我が家のドアクローザーは日本ドアーチェックというメーカーのNEWSTAR PS5003という機種でした。

 

構造は図にあるように、本体・アーム・リンク・ブラケットの4つの部品で成り立っています。

ドアを開いたまま止めておくストップ機構ブラケットとリンクの接合部分にあり、カムのくぼみボールがはまることによってドアが閉まるのを防いでいます。

脚立に登ってストップ機構をのぞいてみると

ボールがカムの下から斜めに当たっていますね。

 

長年この状態で使用しているらしく、カムの下側が摩耗しています。

 

これではストップするわけがありません。

リンクを上下にゆすってみるとグラグラします。

ネジを締めようとしてもこれ以上締まりません。

 

これは施工ミスか!

もうとっくに保証期間は過ぎているので、自分で直すしかありません。

 

 

取替機種の選定

 

取り付けはブラケットはドア枠上部本体はドア上部ですが既存の取り付け穴を使って新しいドアクローザを取り付けるので、新旧で取り付け穴が一致する必要があります。

一致しなければ新しい穴を開けてタップを切らないといけませんが、もしドアや枠の裏に補強の鉄板が入っていなければそれもできません。

 

次に色ですが、我が家のドアは黒の鉄製です。

したがって色は黒が一番。

 

さらににドア自体に重量があるので、パワーのあるドアクローザーでないときちんと閉まらない恐れがあります。

いわゆる適用ドア重量が65kgのタイプが安心です。

ちなみに積水ハウスのカスタマーズセンターに問い合わせてもドアの重量は知りませんでした。

そして目標価格は1万円以下

 

 

候補1 NEWSTAR PS5003

 

この機種は日本ドアーチェック積水ハウスオリジナル製品で色、性能など現在ついているものと同じなので一番安心です。

ブラケット、本体とも取り付け穴は現在の穴と全く同じ。

取り替えるだけで済むので一番楽です。

ただし価格は約2万円

これを積水ハウスに修理を依頼すると、多分4万円位かかるのでしょう。たぶん。

 

価格面で却下

 

 

候補2 NEWSTAR PS5002

 

この機種は一般向けに販売されているものです。

色は黒もあります。

 

本体の取り付け穴は現在と同じ136mmピッチですが、ブラケットの取り付け穴が違います

さらにパワーが一ランク下の45kg

 

ネット上では多くの積水ハウスオーナーがこの機種を使い、ブラケットの穴を加工して取付けているようです。

大抵はうまく行っているようですが、スペック上では1ランク下なのでやはり不安です。

 

価格は約6千円ほどで売られていて、価格は魅力です。

それにしても積水ハウスの戸数はかなりの数だと思われますが、これと同じような製品で積水ハウスしか取付けられないPS5003が2万円とはちょっと商売がいやらしいじゃありませんか。

 

45kgタイプなので却下

 

 

候補3 RYOBI S-203P

 

この機種はほとんどのメーカーのドアクローザーと交換できるという製品です。

姿勢がすばらしい!

 

1ランク下の45kgの製品(S-202P)もありますが、65kg対応となればS-203Pとなります。

 

構造は次の図のようになります。(左開きの場合)

 

ただよくよく調べてみると、本体の取り付け穴の左右の間隔が138~232mmとなっていて、我が家の136mmは適用外です。

しかも現在使用しているネジは左右の2本だけですが、この製品は左右2本ずつ計4本使うのが前提となっています。

 

ブラケットは問題なく取り付けできそうです。

色はシルバーとブロンズの二択で黒はありません。

 

しかし「固定金具」とそれに取り付ける「スライド取付板」の2つの部品を使って本体を固定する構造となっており、そのどちらも融通がききそうなので最低限の加工でなんとか取り付けできそうです。

価格は約7千円ほどで販売されています。

色はブロンズならそんなにおかしくはないでしょう。

気に入らなければ黒に塗装すればいい。

 

これに決定!!

決定したあと念のためメルカリをのぞいてみると、なんと¥4,000で出品されているではありませんか。

急いでポチッ!!

 

 

RYOBI S-203Pの取付け

届いたS-203Pの箱を開けてみると

 

当然ながら新品。

取付説明書を熟読します。

 

一般的な取り付けの順序は次の通り。

1 フリーアジャストブラケットセットを上枠に取り付ける。

2 ドアにある本体取付用の4つのネジ穴のうち上2つのネジ穴の位置と上枠との距離を測り、その距離に応じて固定金具の取付穴を決定し取り付ける。

3 スライド取付板を決められた範囲内に収まるように左右の位置を調整し固定する。

4 本体アームを固定し、本体をドアに取り付ける。

5 アームリンクを結合する。

となっていますが、我が家の場合は本体取付穴は2個所のみなので上記の方法は使えません。

 

そこで次のようにしました。

1 フリーアジャストブラケットセットを上枠に取り付ける。

2 ブラケット取付位置をもとに本体の左右位置を決定し、マスキングテープで印をつける。

3 アームリンクが平行になるようにスライド固定版(本体の位置と同じ)の上下位置を決定する。

4 3で決定したの上下位置を保ったまま、ドアに開いている2つの穴固定金具の複数の穴のうち一致する場所を探す。
なければ固定金具に適切な位置に穴を開ける。

5 固定金具を4で決定した位置にネジで固定する。

6 スライド取付板をマスキングテープ内の位置で固定する。

7 本体アームを固定し、本体をドアに取り付ける。

8 アームリンクを結合する。

 

 

では実際に取り付けます。

まずは既存のドアクローザーを取り外します。

ドアを開いてアームとリンクの接合部のネジを外します。(ドアを開かないとドライバーが入りません)

 

ドアを閉じてアームからリンクを外します。(ドアを開けたままだとアームが強くもとに戻ろうとします)

 

ブラケットを取り外します。

本体を取り外します。

 

 

ここから新しいRYOBI S-203Pの取付けです。

フリーアジャストブラケットの外側を固定します。

 

内側の補助アームを固定します。

 

スライド取付板に刻印している矢印の範囲ブラケットの中心がくるようにスライド取付板の位置(つまり本体の位置)を決定し、左右にマスキングテープで印をつけます。

写真ではブラケットの中心が矢印の範囲からはずれているように見えますが、広角で撮った写真のためで実際は矢印に収まっています。

 

次に上下位置を決定します。

 

このときアームの先のピンは下向きとします。

上向きだと本体の位置が下がりすぎて、固定金具が取り付けることができません。

固定金具とスライド取付板を同時に持ち、アームとリンクが水平になるよう、かつ固定金具のネジ穴ドアのネジ穴に一致する場所を探し、ネジで固定します。

 

 

数mmズレても大丈夫です。

左右はスライド取付板で調整できるし、上下はアームとリンクに多少の遊びがあるからです。

 

スライド取付板を固定します。

 

写真でわかるように右側の固定金具を本来の位置よりかなり左に寄せています。

 

本体アームを固定します。

 

本体を固定します。

 

ドアを閉じてアームとリンクを接続したときにアームがドアと並行になるようリンクの長さを調節し、ネジで接続します。

これで出来上がり。

結局すべての部品に何の加工もせず設置できました。

 

 

このあと各速度調節ネジを設定し完了。

 

ものすごく快適になりました。

 

ドアを開ければ確実に止まるし、閉まるときも静かに確実に閉まるようになりました。

 

また、色は黒ではなくブロンズですが全く気になりませんでした。

ドアの取手もブロンズなので違和感が全くありません。

 

積水ハウスの鉄製ドアのドアクローザーはRYOBI S-203Pで決まりですね。

 

 

Posted by kazu-DIY