重曹とクエン酸で格安炭酸水を作る方法
きっかけ
毎晩1杯のハイボールを飲むのが最近の楽しみなのだけど、500mlの炭酸水を毎日少しずつ使っていると最後には気が抜けてしまうのです。
そんなに高いものではないのですが、できれば安く上げたい… と思っていたところ、いい記事を見つけました。
それがこちら。
簡単に言うと、水500mlにクエン酸4.3gと重曹5.7gを入れるという方法。
重量で言うと面倒ですが、比重が違うのでどちらも小さじ1杯でOK。
重曹は炭酸水素ナトリウムなので、化学式は
クエン酸+3炭酸水素ナトリウム=クエン酸三ナトリウム+水+二酸化炭素
となるそうです。
市販の炭酸水は、水に二酸化炭素(炭酸)が溶け込んでいるだけですが、こちらはそれに加えてクエン酸三ナトリウムも含まれることになります。
失敗例
とりあえず単純に500mlのクエン酸水と500mlの重曹水を別々に作り、それを1lのペットボトルに混ぜ合わせてみました。
この場合出来上がりが1lなので、クエン酸と重曹はそれぞれ小さじ2杯ずつです。
ペットボトルは発生する二酸化炭素の圧力に耐えるよう、炭酸水用のペットボトルを使用します。
クエン酸と重曹を別々に2つの500mlのペットボトルに入れ、それぞれに水を注ぎよく溶かします。
それを1lのペットボトルに入れて混ぜます。
するとたちどころに二酸化炭素が発生します。
あわててキャップを締め、冷蔵庫で冷やします。
発生した気体(二酸化炭素)は温度が低いほうが水によく溶けるし、当然ハイボールは冷たいほうがいいです。
結果は… 失敗
混ぜ合わせた途端二酸化炭素が発生するので、キャップをする前にかなりの二酸化炭素が逃げてしまうのでした。
弱い炭酸水になってしまいました。
キャップをしたあとでクエン酸と重曹を混ぜる工夫をしなければ。
成功法
何日か考えた末、思い付きました。
DAISOで見つけた6mlのタレビン。
そしてスクイズボトル(小)。
これがあると便利。
タレビンは口は小さいので、
上部をカッターで切り落として広げ、
スクイズボトルの口が入るようにしておきます。
タレビンとペットボトルのキャップの中央にそれぞれ直径3mmの穴を開け、
M3のステンレスネジで固定します。
タレビンの上部の肩の部分を切り落としておきます。
この部分を通じて後で重曹とクエン酸が混ざるのです。
キャップにタレビン本体をネジ込むとこうなります。
まず、500mlのペットボトルに重曹を小さじ1杯入れ水を満たします。
スクイズボトルに入れたクエン酸をタレビンに入れます。
タレビンの容量は満タンで6mlなので、肩の下まで入れるとちょうど小さじ1杯(5ml)となります。
このタレビンをペットボトルのキャップに装着し
これを先程作った重曹が溶けたペットボトルに挿入し、キャップをしっかり締めます。
ペットボトルを倒し振るとタレビンの肩の部分から水が侵入し、徐々に反応が始まります。
この時すでにキャップは固く閉ざされているので、二酸化炭素は全く逃げません。
このまま冷蔵庫で冷やします。
飲んでみるとちゃんと炭酸水になっています。
大成功!
この時点でペットボトルのキャップはタレビンを付けたキャップから通常のキャップに戻しておきます。
ちなみに
・重曹及びクエン酸は色々なものが販売されていますが、安全のため必ず食品用を使用する必要があります。
・二酸化炭素が発生し、ペットボトル内はかなり高圧になると思われるのでペットボトル及びキャップは必ず炭酸水用のものを使用する必要があります。
・重曹とクエン酸の順番はどちらでもかまいませんが、クエン酸のほうがサラサラしているのでタレビンに入れるのはクエン酸のほうが楽です。
・かかった費用は重曹・炭酸水それぞれ小さじ1杯分が約4円なので、500mlの炭酸水が8円でできることになります。
・この方法では500mlあたり1.56gのナトリウムが含まれます。
食塩(塩化ナトリウム)に換算すると約4gになるそうなので、ナトリウムの摂り過ぎを気にされる方は気をつけた方がいいかも。
私のようにハイボールで少ししか飲まない場合は問題ないと思います。
・ナトリウムが含まれるのでほのかにしょっぱいと言われていますが、実際飲んでみると炭酸水のピリッとした感じのほうがはるかに強く、辛さは感じられませんでした。
・すべておいて自己責任でお願いします。
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