スパイラルケーブル交換再び

 

前回エアバッグ警告灯が点滅したため交換したスパイラルケーブルがまた断線。再び交換しました。


症状

ある日細い道を車で走行していると、前方にイヤホンをして音楽を聞きながら走っている高校生が・・

道路交通法上はこんな時にクラクションを鳴らしてはいけないのですが、音楽に夢中になって車に気が付かずフラッと寄って来られても困るので、短く

プッ」 と

鳴らない!

「あれっ」と思って自転車を追い抜いたあと、もう一度鳴らしてみると

プッ

ちゃんと鳴ります。

鳴ったり鳴らなかったり、そんなことが一ヶ月ほど続いてだんだん鳴らない頻度が増えてきました。

ステアリングを切っている時は鳴って、直進状態の時は鳴らない傾向が強いみたいです。
ということはスパイラルケーブルが切れかかっていますね。

もう車も古いしそのままにしておこうかとも思ったのですが、クラクションは普段は全く使わないのですが、使う時は危険が迫った時などいざという時なのですね。
高いところに登った時に使う命綱みたいなもので、まず使わないけどいざという時に命綱が切れていたらなんにもならないのと同じ。
そもそも整備不良車だし。

仕方がないのでディラーに持っていって見てもらったら、やはりスパイラルケーブルの断線でしょうとのこと。

前回エアバッグ警告灯の点滅が消えなくなったため交換したスパイラルケーブル、交換した部品が中古だったため、また切れてしまいました。

そもそもこのスパイラルケーブルという部品は、ステアリングをくるくる回しても電気が流れるようにとても薄い導線でできていると思われるので、長年使用するとどうしても断線しやすくなります。

修理見積もりは次の通り。

約3万円

もちろん今回も節約のため中古を買って、自分で交換します。

前回は写真をあまり撮っていなかったので、今回詳しく報告します。

ヤフオクで購入

今回もヤフオクで落札しました。

車は古いC25セレナ前期型ですが、さすがに14年前の車なので同年式のスパイラルケーブルは出品されていません。
かろうじて同じC25の後期型のものが出品されていたので、それを購入しました。

落札価格は4,300円とちょっと高かったのですが、「動作確認済」と書いてあったので落札しました。
どうやって動作確認したのか疑わしいですが・・

交換作業

スパイラルケーブル交換も2回目なので慣れたものです。

まずはエンジンをかけてステアリングを直進状態にしておきます。
後でステアリングを戻す時に直進状態に組み付ければ元通りになるからです。
そうしないと微妙に角度が変わってしまうと、あとで修正するのがややこしくなります。

バッテリーのマイナス端子を外しておきます。
そうしないと作業中エアバッグが誤動作したり、ホーンが鳴ったりと怖ろしくて作業になりません。

ステアリング左右下の蓋を外し

トルクスネジを外します。

するとエアバッグのユニットが外れ、裏にエアバッグの黄色いコネクタがあるので

黒い部分を細いマイナスドライバー等で持ち上げて、コネクタを外します。

次にステアリングからつながっているホーンのコネクタを外します。

ステアリング中央の19mmナットをインパクトドライバで緩め、途中で止めておきます。

ステアリングを強く引っ張ると手前に外れますが、ナットを途中で止めておけば勢い余って外れても怪我をしません。
最後にナットを抜きとったらステアリングが外れます。

これがスパイラルケーブル。

次にステアリングカバーを外します。
カバー左右下と奥にプラスネジがあるので外します。
奥のネジは短いドライバでは届かないくらい深いところにあります。

キーシリンダーのカバーを外します。

ステアリングカバーを上下に外します。

次にスパイラルケーブルを外します。
左右下の部分がプラスネジで固定されているのでこれを外して

上部を手前に引くと

スパイラルケーブルが外れます。

スパイラルケーブルに付いているウオッシャーレバー根元のコネクタを外し、

下についているコネクタを外します。

最後にウオッシャーレバーとウインカーレバーを外すとスパイラルケーブル単体になります。

これを落札した新しいスパイラルケーブルと交換して、全く逆の手順で組み立てていきます。

組み立てが完了してバッテリーのマイナス端子を繋ぎ、ホーンをポンッ

鳴らんじゃねーか!

こういうの一番ショックなんですよね、原因がわからないから。

うすうすこの交換した動作確認済みというスパイラルケーブルが怪しいと思っていましたが、ひょっとしてホーンの接点の接触不良もあり得ないこともないと思い、確認することにしました。

このトルクスネジを外すと

両側に銅の接点が見えます。

よーく見ても接点が荒れている様子はありません。

やっぱりスパイラルケーブルが原因と断定できます。

ヤフオクで新しいスパイラルケーブルを購入

動作しなかったスパイラルケーブルケーブルの出品者へは、評価をする前に連絡を取ると、ミスだから返金しますとのこと。
そもそも動作確認などしていないのだ。
このようないい加減な業者もあるので気をつけましょう。

さて私の車と同じ年式のスパイラルケーブルは出品されていないので、少々外観は違うけど、新しい年式のスパイラルケーブルを落札しました。

価格は2,000円
E11ノートやZ33フェアレディZにも適合すると書いてある。

価格が安かったのはエアバッグの配線のコネクタが破損しているからですが、これは直せば使えるはず。

半田付けで古いスパイラルケーブルについていたコネクタを移植しました。

左が今まで付いていた古いタイプで、右が新しいタイプです。
随分見た目が違うけど取り付けができてコネクタが合えば問題ないはず。

表(運転席側)から見たらこんな感じです。
左が今まで付いていた古いタイプで、右が新しいタイプ。

念のためテスターで導通を点検しました。

こちらが車体側につながるコネクタでホーンの配線は橙色。

こちらがハンドル側で同じく配線は橙色。

橙色の配線がつながっている端子の導通を調べます。
ちゃんと導通がありました。

黄色い配線はエアバッグの配線です。
こちらも導通はOKでした。

ちなみに鳴らなかったスパイラルケーブルケーブルは導通はありませんでした。
原因がはっきりしたので、取り付ければ直るはず。

スパイラルケーブルを取り付け

ステアリングをもとに戻し

元通り組み立てたら出来上がり。

もちろんちゃんとホーンは鳴りました。

まとめ

・スパイラルケーブルは違う車種にまたがって使われているようなので、車種が違っても適合することがある。
ディーラーに聞いてもよくわからなかった。

・オークションの動作確認というのはあてにならない。
ただし不良品だったらすぐに対応してくれる。

・修理費用はスパイラルケーブルの2,000円のみ。
修理の見積もりが3万円だったので、10分の1以下で済みました。

 

2021年6月20日

Posted by kazu-DIY