すぐに湯が出るように即湯器LIXILほっとエキスプレスEG-2S2-MKを取付けた
筆者は冬になると極端に手の指が冷える。
給湯はエコキュート(日立の直圧式)が付いているのだが、貯湯タンクからキッチン水栓まで距離があるので、なかなか温水が出てこない。
手を洗ったりちょっとコップを洗ったりするときは温水が出る前に終わってしまう。
その度に手が冷えて辛いのでした。
なんとか瞬間湯沸かし器並みにすぐに湯が出るようなシステムはないものかと常々思っていたのだが、ついに発見した。
それがLIXILの「ほっとエキスプレスEG-2S2-MK」。
ほっとエキスプレスEG-2S2-MKのしくみ
いわゆる即湯器というものだが、仕組みは水栓をひねると給湯器からの配管の冷たい水とほっとエキスプレスのタンク内の80℃の湯がミックスされて38℃の湯がすぐに出てきて、エコキュートからの配管の水が暖かくなって38℃以上になるとエコキュートからの湯がそのまま水栓から出てくるというもの。
今まで水栓をひねって湯が出てくるまでの間相当な時間がかかっていたのだが、これで解消される。
「ほっとエキスプレスEG-2S2-MK」内部の様子を見ようと蓋を開けてみた。
青矢印の所にエコキュートからの水が入ってきて、ほっとエキスプレス上部タンクの80℃の湯とミックスされ赤矢印の所から38℃の湯として排出される。
基板などないのでこの真鍮の部品の中にサーモスタットが内蔵されているようだ。
これだと故障は少ないと思われる。
電気配線は上部のヒーターに繋がっているだけというシンプルさ。
気に入りました。
この機種は付属品によって何種類か分けられているのだが、膨張水を排出する部品の違いによる。
膨張水というのはほっとエキスプレス内のタンクの水を沸かした時、膨張によりあふれる湯のこと。
これを既存の排水口に流さないといけないのだ。
したがってどのタイプの排水口なのかによって部品が違うわけだ。
我が家の排水口は一般的にキッチンに使われている2インチサイズのもの。
この2インチというのは本当の2インチ、つまり25.4mm×2=50.8mm ではなく実際にノギスで測ったら56mmあった。
1インチ=25.4mm
これはいわゆる呼び径というやつで、水道関係の部品ではよくあることで本当のインチで表すのではなく、ちゃんと規格(決められた寸法)があるのだがその寸法を表す呼び方のことだ。
このあたりのことはメーカーのカタログにも説明はないので、われわれ素人はこんなことでつまづくのです。
これは水道関係だけでなく例えば木材の2×4(ツーバイフォー)なんかも実際は38mm×89mmで、2インチ×4インチだと思っている人もいるようだけど、本当の2インチは25.4mm×2=50.8mm、4インチは25.4mm×4=101.6mmだから全然2インチ×4インチじゃないわけね。
これはかつて本当に木材を2インチ×4インチに製材して使っていたのだけど、どうせ乾燥したら縮むから少し小さめにして1.5インチ×3.5インチにしてそれを規格としたわけですね。
25.4mm×1.5=38.1mm、25.4mm×3.5=88.9mm
ぴったりです。
設置
まずは電気配線。
いつもながらこの配線が一番手がかかる。
なにせ壁の中に硬いVVFケーブルを通すのが大変なのだ。
キッチンのこのコンセントの送りから配線を取る。
プレートを外して
黃線のように壁の中を通ってシンク下まで配線します。
使用するコンセントはアース付きコンセント。
アースは200VのIHコンロのアース線に接続。
手間がかかったけどやっとできた。
次、配管。
まずはほっとエキスプレスの設置場所を決めてネジで止めます。
キッチンの壁はペラペラな合版なのでタンクが満水になると重くてネジでは耐えられないだろうから、下に木材を敷いて支えるようにした。
少し持ち上げないと配管の取付け操作ができないような構造になっているのだ。
配管はステンレスのフレキシブルパイプを用いる。
はじめにフレキシブルパイプに保温テープを巻いておき、
更にアルミテーブをその上に巻いておきます。
膨張水の排水は既存の排水口の下の部分を外し、
ほっとエキスプレス付属の部品を挿入する。
この部分のネジが呼び径2インチというわけだ。
これが配管全景。
エコキュートからの配管に逆流防止弁を入れるように説明書に書いてあるので一応逆止弁を入れておいた。
我家のエコキュートは日立の直圧式なので逆止弁は必要ないのだけど、以前から使っていたのがあったので念のため入れておいた。
使ってみて
これは素晴らしい。
以前だと蛇口を開けても温水が出るまで20秒近くかかっていたのが2秒ほどで出るようになった。
もう春が来て暖かくなったがそれでも朝晩はお湯がすぐに出るのはありがたい。
鍋でお湯を沸かす時もすぐにお湯が出るので節約になるしね。
こりゃ来年の冬が楽しみだ。
ちなみに蛇口を開けて20秒程経ってエコキュートからの湯がほっとエキスプレスに到着すると、蛇口からはエコキュートからの湯が直接出るようになるので、火傷をしないようエコキュートの出湯温度を45℃に設定している。
そして最初の約20秒間ほどの出湯でほっとエキスプレス内のタンクの温度が下がると、再び沸き上げるためヒーターに通電されパイロットランプが点灯する。
ホントよく出来た製品です。
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