ガレージの屋根の上にウッドデッキを作った

ガレージの上にあるウッドデッキを作り直しました。

 

老朽化

ガレージデッキとは、鉄骨造のガレージの屋根の上に作ったウッドデッキのことです。
13年前に作った時は、広々とした檜の温かい床がすばらしかったのです。

檜なんて風呂に使われるくらいだから水には強いだろうと思って塗装もせずに放置していたら、何のことはない10年位たった頃から腐って足元が怪しくなってきたのでした。

日照りにより表面に細かいひび割れが生じ、その割れ目に雨水が染み込みどんどん腐食していくのでした。

特に根太の上に板と板の継ぎ目が乗っかっている部分は、染み込んだ雨水が滞り、なかなか乾燥しないので特に老朽化が激しいです。

また手摺も腐り、薄い板はポテトチップスのように曲がってしまいました。

もうこれは修理不能。
作り変えるしかありません。

構想

ゆくゆくは腐ってしまうにしても、できるだけ長期間もつように

・できるだけ雨水が滞留しないような構造にする。
・2年に一度は塗装をし直す。

解体

作るのは大変だったけど、解体は簡単。

外した板を庭に放り投げるだけ。

製作

檜板と根太用の2×4防腐木材にキシラデコールを塗ります。

ここで勉強になったのが刷毛のことです。

当初ホームセンターで買った安物の刷毛で塗ったのですが、キシラデコールの溶剤がきついのか毛がボロボロ抜けます。

これでは作業にならないので、試しに百均で買った刷毛を使ってみたらなんとこれが抜けないのです。
百均、侮るべからずです。

左がホームセンター製、右が百均製。

上から見ると

百均の方は毛を固定している接着剤が茶色です。

さてキシラデコールが乾いたら組み立てです。

屋根の上に2×4の防腐木材の根太を並べ

檜板を並べるだけです。

形が単純だから塗り直しも簡単。

ネジはステンレス製で、

ネジを打ち込みすぎると、ネジの頭の部分がへこんで水が貯まるので程々に締めます。
もうネジは錆びません。

完成した姿がこれ。

2017年夏です。

しかし周りに手摺が無いので怖ろしい。

手摺の製作

手摺を作ろうと思いながら、構造を思いつかず2年が経ちました。

単管パイプを使って手摺を作れば、強いし長持ちするだろうとは思っていたのですが、鉄板の波板の屋根にどうやって固定するのか思案していたのです。

ある日突然アイデアが浮かびました。

ネジを使って単管パイプを固定しよう!

まず単管パイプ用の垂木止めクランプ(自在)を

グラインダーで削り

こんな部品を作ります。

屋根と接する部分は、傷ついて錆びないようゴムを張ります。

これをタッピングビスで固定し、

短い単管パイプを固定します。

その単管パイプに横方向に長い単管パイプを直交クランプで固定します。

そして、その単管パイプに長さ1mの単管パイプを垂直に繋ぎます。

縦の単管パイプの先に、手摺となる横方向の単管パイプを単管パイプジョイントで繋ぎます。

端はこのように繋ぎます。

これで出来上がり。

単管パイプジョイント

単管パイプをスマートにつなぐ部品が単管パイプジョイントです。

単管パイプジョイントはいくつかのメーカーが生産・販売しています。
ざっと調べたところ、次の各社で販売されていました。

・単管ランド
・かん太
・モノタロウ
・楽天
・コーナンPRO
・コメリ(ホームセンター)

この中で価格と送料を考えて、一番安かった「単管ランド」で購入しました。
種類も豊富です。

ただし1個購入しても送料はかかるので、もし追加が必要になったら、近くの「コメリ」で購入することにしました。

結果的にTジョイントを1つ追加でコメリで購入しました。
「単管ランド」と「コメリ」の製品の比較は次のとおりです。

・コメリの製品のほうが肉厚で固定ボルトも太い。
材質は亜鉛ダイキャストで8mm用6角レンチで締めつける。
・単管ランドはダクタイル鋳鉄に溶融亜鉛めっきで5mm用6角レンチで締めつけます。こちらも強度は十分で、価格が安い上見た目もスッキリしている。

どちらも性能的には十分だと思います。

ルーバーの設置

道路からの目隠しのためルーバーを設置しました。

長持ちさせるため次のような処置をしました。

・水抜きの穴をあける。
・キシラデコールを塗る。
・上面にアルミテープを貼る。

雨がかかるとルーバーの下のフレームに雨水がたまり腐食の原因になります。
そこでできるだけ早く水を抜くため、穴をあけました。

買ったばかりのルーバーはすでに塗装されていますが、我が家の他の外構と色が違うので同じ色になるよう塗りました。
また、塗り重ねることにより耐久性もアップします。

一番上部が雨や日光にさらされ痛みが激しいので、アルミテープを貼って直接雨水がかからないようにしました。

パーゴラの設置

日陰を作るため、パーゴラを設置しました。
パーゴラも単管パイプを使うことにしました。

倒れないように丈夫にするには、建物と強固に結合する必要があります。

ガレージの屋根へ止めた時に使った単管クランプを壁にネジ止めし

壁と平行に単管パイプを固定します。

垂木クランプをネジで壁に接合し

この建物と結合された2本の単管パイプを利用し、パーゴラを作っていきます。

上部に布を貼って日よけを作りました。

テーブルと椅子をセットしたら、眺望デッキの完成です。

冬以外は快適な空間となりました。

費用

檜 36,000円

単管パイプ 53,000円

単管パイプジョイント 35,000円

単管クランプ 18,000円

以上で合計142,000

日よけの布やロープを入れるとちょうど15万円位です。

今後は外からの見栄えを良くするため、鼻隠を作るつもりです。

Posted by kazu-DIY