くすんだヘッドライトをウレタン塗料で塗装
ヘッドライトの表面がくすんできたので、塗装しました。
ヘッドライトの材質
昔の車のヘッドライトはガラスでできていたので、ずっと美しい表面を保っていたのですが、今はデザインが多様化するとともに安全性の面から、ポリカーボネートというプラスチックになってしまいました。
通称ポリカ。
波板でおなじみの材質です。
ポリカの波板には、「この面を太陽面に向けてください」等と必ず注意のステッカーが貼ってあります。つまり、太陽面にだけ紫外線を防止するコーティングが施されているわけです。
ヘッドライトも同じ。表面には紫外線防止剤がコーティングされています。
これが長年経つとだんだん剥がれていきます。
研磨剤が含まれているワックスなどを塗るのはもってのほかですね。
でも、さすがに10年以上経つとコーティングも剥がれ、カバー自体が黄ばんできます。
そこでポリウレタン塗料を塗ってカバーしなおします。
ちなみにテールライトはいつまで経っても黄ばんできませんがそれもそのはず。テールライトはアクリルなのですね。
なぜヘッドライトはポリカなのかといえば、これはもう耐衝撃性に優れているからなのですね。事故が起きたときでもまず割れませんから。
研磨
ヘッドライトの黄ばみは表面だけですので、黄ばみがなくなるまで耐水ペーパーで削っていきます。
400番→800番→1000番→15000番の順で、耐水ペーパーを水で濡らしながら削っていきます。
ここまで写真なし。
最後はコンパウンドで仕上げました。
塗装
ここでポリウレタン塗料で塗装するのですが、待てよ・・・
家には木工用に買っていた水性ポリウレタン塗料があったはず。
これが使えれば安上がりと思い、刷毛で塗ってみました。
すると一見きれいに塗れたのですが、なんと刷毛目がくっきり残っています。遠目にはわからないのですが、気になり出したらだめですね。
これは失敗
乾いた後、研磨し直すことにしました。
水を付けて耐水ペーパーで磨き直していたら、表面が白濁してきました。
そして何と白濁した塗装面が簡単に剥がれていきます。
こりゃ塗料が完全に密着していなかったようですね。
再度塗装
すっかり磨き直して再塗装。
今度はスプレー式の2液硬化型のウレタン塗料を使いました。
スプレー塗装の場合は、塗料の飛沫が思ったより広範囲に飛んでいくので、しっかりマスキングします。
普通吹きつけ塗装を行う場合は、一箇所にたくさん塗らずに薄く何回にも分けて塗る方がきれいに仕上がると言われています。でもそれは昔からあるラッカー系の塗料の話なのでしょう。
そのように塗ると何度塗ってもくすんだままです。
それでウレタン塗料は垂れにくいので、一度にたくさん塗った方が表面が滑らかになるのではないのかと気づき、垂れるのを恐れず厚塗りをしてみました。
すると今度は表面に艶が出て満足のいく仕上がりとなりました。
やはりウレタンのスプレー塗料はものすごく垂れにくいようです。
近づいて見ると、新品のようにはならず細かな梨地はありますが、あのくすんだ表面と比べると段違いの美しさ。
これにて完了。
2年経っても大丈夫でした。
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