1年間の芝生の手入れ
最初の年は土も軟らかいので芝も元気一杯に育ちますが、数年経ってくると土も踏み固められるとともに、害虫にやられたり雑草が生えたりと色々な問題がでてきます。
それでもいくらかの手入れをすることにより、何とか毎年元気に緑を楽しませてくれるので、そのいくらかの手入れを紹介したいと思います。
今年の作業をその都度報告していきたいと思います。
3月26日
例年だとこの頃から雑草を抜いたりするのですが、今年はご覧の通り色々な資材が置かれており、手入れどころではありません。
実はこれ、サービスヤードを作るため、古くなった既存のデッキ等を解体したものを庭に広げているところです。
これが片付かないうちは、芝の手入れどころではないのあります。
4月5日
やっとサービスヤードが完成して資材を撤去した後の庭。
うっすら緑に見えますが、アップしてみるとごらんのように雑草だらけです。
4月27・8日 草抜き
雑草がたくさん生えているので、連休になったことだし2日かけてのんびり草抜きです。
おっ虫が。
これはコガネムシの幼虫です。
こんなのが根を食害します。
そのうち芝が元気になったら駆除します。
今度はミミズ。
これは土の中の有機物を分解してくれるので芝にとっては味方です。
除草後はこんな感じです。
このまま放っておいたらすぐにまた雑草が生えてくるので、早くエアレーションして芝を元気にせねば。
5月14日 エアレーション・施肥
エアレーションとは土の中に空気を入れること。
ゴルフをされる方はご覧になったことがあると思いますが、ゴルフ場では、芝に深さ10cm直径1cm位の穴を10cm間隔位で開けてやります。
ゴルフ場は機械を使用するので簡単にできるのですが、一般家庭ではそう簡単にはいきません。
エアレーションのことを更新作業ということもあるようですが、これは穴開けだけでなく、サッチの除去や目土入れも含めてのことのようです。
私は面倒なので穴開けだけ行っています。
したがってエアレーションだけです。
さてそのエアレーションですが、芝を貼って2年目位までは土も軟らかいので簡単に穴開けできるのですが、何年も経つと踏み固められたり雨が降って地面が固められたりして、容易には穴を開けられない固さになります。
そこで私はターフカッターというものを使ってエアレーションしています。
もともとこれは芝の縁を切りそろえるための道具なのですが、これを使って芝面全体に線状の穴を開けてやると、芝がとても元気になるのです。
近年ではますます土が硬くなっているので、このターフカッターを振り下ろして穴を開けています。
もう穴ではなく切り込みです。
エアレーションが終わったら施肥です。
普通の化成肥料を与えます。
右が一般的な化成肥料、左が芝用の目の細かい化成肥料。
一般的な化成肥料は粒の大きさが2~3mm、芝用は0.5mm位です。
今までずっと価格が安いこともあって一般的な化成肥料を与えていたのですが、粒が大きくてなかなか地面まで到達しないので、庭を歩くと靴の裏に肥料がくっついてあちこちが汚れるのです。
そんなこともあって、昨年から少々値段が高いですが、芝用の化成肥料を使っています。1袋買っておけば1年もちますし。
エアレーションして2日後には、切り込みを入れた場所は枯れてきますが、数日経つとその部分から根と芽が新しく伸び出し元気に育ち始めます。
芝が色づきだしてエアレーション・施肥まで1ヶ月以上立っていますが、本当は1日で済ませたいところです。
なぜそれをしなかったか…
単に時間がなかったからです。
ちなみにエアレーションは、春から夏にかけて芝が旺盛に生育しているうちはいつしてもかまいません。
真夏の暑い時期は避けた方がいいと思います。
5月18日 蟻の巣を駆除
蟻の巣を発見。
芝に悪いことはないのですが、放っておいたら蟻が掘り出した土の山が結構大きくなって見苦しいので、発見したらすぐに駆除することにしています。
使用するのは「アンツハンター」
蟻が出入りする穴があるので、その穴をふさぐように粉末の薬剤をかけます。
これで放っておけば、何日かすると蟻はいなくなります。
5月31日 施肥
芝生の成長が今ひとつゆっくりです。
土が軟らかかったら成長も早いのですが、ずいぶん堅くなっているので仕方がありません。エアレーションをもう1回した方がいいのですが、今年は時間があまりないので肥料を追加してごまかすことにしました。
水やり
この時期になると日差しが強くなるので、晴れた日の午後になると芝生も水不足になります。
水やりは、暑い日は朝晩2回、曇りがちな日は夕方に1回やっています。
我が家は雨水・風呂水タンクを設置しているので、タンクに水がたっぷりあるときはその水をホースで散水しています。
タンクにあまり水がないときは、水道水をスプリンクラーで散水しています。
6月29日 芝刈り・施肥
全体的に5cm位に伸びてきました。
拡大するとこんな感じです。
芝刈り中。
芝刈り機の刈高は3cmにセットしています。
2cmでも枯れるのですが、長めにしておいた方が光合成が盛んで元気になります。
芝刈り機の左側が刈った後ですが、写真ではよくわからないかも。
雑草が見えます。
芝刈り後の全景です。
アップするとこうなります。
このあと、芝用の化成肥料を撒いておきます。
今晩は雨の予報なので、水やりはなし。
7月16日 芝刈り
前回の芝刈りから2週間以上たち、芝の密度が濃くなってきました。
5cm位の高さになったので、2回目の芝刈りをします。
梅雨時は時々キノコが生えてきます。年によって生えてくるキノコの種類は違います。
簡単に抜けますが、特に悪いことをするわけでもなく、自然に消滅するのでこのまま芝刈りをします。
雑草が生えている所もあります。このような広葉雑草は抜きにくいので、このまま芝刈りをして、後日除草剤を使って除草します。
芝刈り後は下の写真のようになります。
これで今年の緑の絨毯は完成です。
今回は施肥はしません。
したらどんどん伸びて、2週間ごとに芝刈りが必要になります。
それも煩わしいので、施肥は1か月に1度くらいにします。
この後は基本的には、伸びたら芝刈り、雨が降らなかったら毎日水やりとなります。
8月2日 乾燥
暑い日が続くと乾燥のためたちまち枯れてご覧のようになります。
こうなったら毎日、できれば朝晩水やりをたっぷりします。
9月11日 雑草
雑草がたくさん生えてきました。
除草剤を撒いてもいいのですが、目立つところだけ手で抜きました。
9月27日 芝刈り
6月29日から肥料をやっていないのであまり伸びませんが、それでも5cmくらいにはなるのでここらで芝刈りを。
10月12日 害虫か乾燥か
端の方から枯れだした。
水やりを怠ったかそれとも害虫の仕業か。
害虫が発生するとたちまち枯れてしまいます。
次の写真は5年前害虫にやられた様子です。
あっという間にこのような状態になります。
水不足の可能性もあるのですが、とりあえず害虫駆除の薬剤を散布することにしました。
オルトランを撒きます。
金鳥の容器を使って撒きます。
容器の口の部分の穴をドリルで大きくすると、
丁度いいくらいに撒けます。
害虫が地中にいると翌朝には苦しみもがいた害虫がウヨウヨ出てくるのですが、今回は出なかったので乾燥が原因でした。
しっかり水やりをしよう。
今年の夏も暑い。
11月9日 今年もおしまい
今年は他にやりたい工事が目白押しだったので、芝の手入れはすっかりおろそかになりました。
除草剤も一回も撒いていないので雑草がたくさん生えたままだし、肥料も7月以降やっていません。
でもこの程度の芝はキープできました。
肥料もやらなければあまり成長しないので芝刈りの回数が少なくて済みます。
また来年。
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