我が家の芝生の品種の変遷

 

我が家の芝の変遷 西洋芝から高麗芝(日本芝)へ

 

ティフトン芝

もう十数年ほど前。
西洋芝という言葉の響きに憧れ、日本芝以外の芝庭を造ろうと思い立ちました。

最初は甲子園球場の芝の美しさに憧れ、ティフトン芝を導入しました。
ちなみに甲子園球場の芝は、暖地型のティフトン芝に冬季は寒冷地型のライグラスをオーバーシードしているそうです。

ティフトン芝の苗は、ゴルフボールくらいの大きさの苗が袋詰めされて届きました。
雪印種苗から購入した記憶があります。
耕した土の上に芝の苗をばらまき、薄く土をかぶせるだけです。

毎日水やりを続けていると何と1週間後には全面芝になりました。すごい生命力です。

さらに1週間後にはこんな感じ。

早速芝刈りをしました。芝目も細かく美しいです。

しかし次の年に芝刈りをすると軸刈りの状態になり、緑がなくなってしまいました。
つまりティフトン芝は地上のほふく茎で増えるので上にどんどん伸び、短く刈ると葉っぱの部分がなくなってしまうのです。
従ってティフトン芝の場合は、狩り高を低くできなくなります。
また土を軽くかぶせれば低く刈れるそうですが、毎年土を入れるわけにも行かずティフトン芝は断念することにしました。

ライグラス

次に挑戦したのがライグラス。
ペレニアル・ライグラスという品種を種苗屋さんから購入し、種をばらまきました。
秋に種をまき、水やりを時々していたら、芽が出てきました。

春には全面美しい緑になり大満足。

しかし、西日本の暑い夏には耐えられませんでした。ほぼ全滅。
困ったことにライグラスはほふく茎で増えるのではなく、株ごとに大きくなるので生き残ったものは単なる「草」にしかならないのでした。
そういえばライグラスは牧草に使われる種類なのでした。

ケンタッキーブルーグラス

次はケンタッキーブルーグラス。
本来ケンタッキーブルーグラスは寒冷地型の西洋芝ですが、耐暑性が高く九州まで使用されているという品種を購入しました。地下ほふく茎により密度の高い美しい芝生を形成するはずです。
春に種をまき、待つこと数週間。

何ということでしょう。恐ろしく緑の深い美しいターフができあがりました。
写真はありませんが・・・

今度こそこれでいけると喜んでいたら、8月の猛暑到来とともに徐々に緑がなくなっていくではありませんか。全部枯れてしましました。
やはりこれも夏は越せませんでした。

高麗芝

数年後、西洋芝へのこだわりはもうすっかりなくなってしまいました。
やっぱり日本芝でないと無理かも。
そもそも西洋芝にこだわったのは、美しさや葉の柔らかさだけてなく、種を蒔くだけという手軽さもあったのですが、夏を越せないのではしかたがない。

結局普通にホームセンターで売っている「姫高麗芝」にすることにしました。
豆耕耘機で土を耕し、肥料を混ぜて平らにし、芝のマットを敷き、つなぎ目に目土を入れるという普通のやり方です。

春に貼り、水やりと施肥をしてずっと生育を待っていると、初夏の頃にはすっかり根を下ろし、ゆっくりではありますが成長しています。

そして夏の暑さに耐え秋になっても緑のままです。
そうだったのか!
結局日本には元からある高麗芝が一番合っていると認めざるを得ない出来事でした。

ちなみに高麗芝は地下のほふく茎で増えるので、あまり伸びすぎないうちに芝刈りをすると、刈り高20mm位でも軸刈りになる事もありません。従って毎年土を入れる必要もありません。
暑い夏も水やりさえしていれば難なく乗り切ることができました。
そして12月初旬まで緑を保っていました。
毎年ちゃんと手入れをしていけば、いつまでも美しい芝が保てると思います。
すっかり高麗芝のファンになってしまいました。

そして後でわかったのですが、高麗芝には「芝用除草剤」を使用することができるのです。
西洋芝でそのような除草剤を散布すると、芝自体が枯れてしまいます。

2018年6月24日

Posted by kazu-DIY