ピンコロ石で外構を自作

 

ピンコロ石を使えば比較的簡単に外構工事ができます。

 

家を建てたのが1996年。

その時頼みもしないのに、ハウスメーカーの営業マンが外構工事の見積もりを持って来てくれました。

内容は化粧ブロックを使った塀があったり、門柱があったりと普通の設計でした。
で、その見積額が

250万円

担当の営業マンはとてもいい人で、
「一応見積もりを持って来ました。」

一応というのは、「こちらにお金がないことを承知しているので、工事を受注するわけがないことはわかっているが、営業上持って来た」ということです。

もちろん却下。

とりあえず家さえあれば生活できるから、当分外構なしの生活です。

ただし、鉄骨造のごっついガレージだけは、別の業者にお願いして作ってもらいました。

こちらは140万円

普通、ガレージこそそんなにお金を掛けなくてもと思われるかも知れませんが、このガレージを元に色々着想があるのです。

これで預金はほとんどなし。

着工決定

日頃から他の家の外構の写真を撮っては、どうしようああしようと考えること4年。

やっとデザインを決定し、工事に取りかかることにしました。
DIYは、この考える過程が楽しいのですね。

コンセプトは
・外に向かってオープンにすること。門柱や壁はなし。
・植栽で緩やかに外部と遮ること。
・材料費を抑えること。
・ガレージの鉄骨の柱を収納として利用すること。

材料は御影石のピンコロとしました。
ピンコロ石は一辺が9cmの立方体(後方はやや小さくなっている、横から見ると台形)なので、1cmのモルタル目地で積むと1個当たり10cmなので計算が楽です。
1個100円位で購入しました。

電気配線・水道配管

今後のためにインターホン、アプローチの照明、照度センサーの配線をこの段階で埋設しておきます。

将来増設する水道管も埋設しておきます。
そうしないと後で追加工事をすることはできません。

 

ピンコロ石の積み上げ

石ですのでモルタルで簡単にくっつきます。

構造は次の断面図を見てください。

 

地面を10cm程掘って砂利を敷き、その上にモルタルを載せます。
その上に鉄筋を1本敷き、さらにモルタルを盛って鉄筋をサンドイッチします。
これを基礎とします。

その上にピンコロ石を一つずつ載せていきます。
ピンコロ石は乗せる前に水で濡らしておくと確実に接着します。

2個のピンコロ石を10個ほど離れた位置に置き、水準器を取り付けたまっすぐな棒で、2個のピンコロの水平を確認します。
その間を1個ずつ水準器を当てて上下の位置を確認しながら乗せていくと、能率的にできます。

ピンコロ石とピンコロ石の間をモルタルで埋めていきます。
前面より後面の方が隙間が大きいので、後からモルタルを詰めていきます。
その後、前面を目地ゴテで表面をならします。

モルタルがピンコロ石に付着したら、すぐに水を塗らしたブラシで拭き取っておきます。
乾いてからでは取れません。

完成

 

工事を終えて

材料費はピンコロ石1個100円位で250個ほど使ったので、25,000円。
あとモルタルはセメントと砂をいくらか買ったので、全部で30,000円程でしょうか。

ずいぶん節約できました。

 

追記

2年後、玄関前に御影石を敷き、石と石の間に芝を植えました。

また植栽も施しました。

シンプルな玄関ができました。

2018年7月18日

Posted by kazu-DIY