2階浴室の外にウッドデッキを作った~浴室デッキ

 

2階浴室外のデッキを作り直しました。

 

2階外? デッキ? 

何のこっちゃ と思われるでしょう。

我が家の風呂は2階にあります。
これは普通。

家は高台にあるので景色がよく見えます。

が、そのうち東隣の平屋の家が解体され、新しく2階建ての家が立ったので景色が半分見えなくなりました。

それどころかその隣の家の2階の窓からうちの浴室が丸見えになったのですね。
仕方がないのですがそのままでは困るので、隣の家から見えないようにルーバーを設置したのでした。

2階なので設置するためには、2階の床の高さにルーバーを設置するための床を作らないといけない。
それが浴室デッキです。

12年前に作った浴室デッキ

浴室から外を見るとこんな感じです。

我ながらよくできた。

下から見るとこういう構造です。

材質は檜。
ルーバーも自作です。
一応防腐塗料を塗っています。
ステンレスのボルトで接合しています。

これでずっともつだろうと思っていたのに、12年経ったら・・・

ご覧のように腐ってきました。
特に板と板が重なって、雨水が染み込み、なかなか乾燥しない部分から腐ってきます。
一旦腐りだしたら腐敗菌が繁殖しだし、腐敗が広がってきます。

こりゃ作り替えないとだめですね~

物が一杯の物置

浴室デッキの下は物置がありますが、物が多いので詰め込んでいます。

「物置」というものは読んで字のごとく「置く」ことはできても「吊るす」のは苦手。
特にスコップなど長いものが増えると奥のものを取り出すのが大変だし、しまうときも手前に置くので今度奥の物を出すのがまた大変になるのです。
しまいには何があるのかわからなくなってしまいます。

それで・・・
物置はやめて、サービスヤードを作ることにしました。

大きな声では言えませんが、お隣は庭の手入れをほとんどしないので、植物が伸び放題でうちの敷地内に侵入してくるのです。

雨が降った日などは雨水を含んで重くなった植物が垂れ下がり通行をさまたげます。
完全なデッドスペースです。

ここに囲いを作ってサービスヤードとすれば、植物は侵入してこないので作業もできます。
そうだ波板を使ってサービスヤードを作ろう。
good idea!

構想

ということで、今後20年以上もつだろうと思われる構造を数ヶ月かけて考えたのでした。

その結果決定したのが
・単管パイプで骨組みを作る。
・デッキの板材はアイアンウッドを使う。
・ルーバーは市販のものを使い、将来簡単に交換できるようにする。
・デッキ下部は単管パイプに波板を貼って屋根と壁を作り、サービスヤードとする。

単管パイプは鉄のパイプに亜鉛をドブ漬けしてメッキしたもので、単純に鉄の表面を亜鉛が覆っているだけでなく、鉄と亜鉛の合金層が形成されるため強固に結合されるので50年位はもつそうです。
溶融亜鉛メッキといいます。

アイアンウッドとは鉄でできた木ではなく鉄のように固くて丈夫な木と言う意味です。
アイアンウッドにはいろいろな種類がありますが、実際の価格や流通の関係から今回は「ウリン」を採用しました。
通販で購入しました。

物置の片付け

物置の中の物を運び出しました。
庭にまとめておくとこれだけの量になりました。

これだけのものがあんな小さな空間に閉じ込められたらそりゃ身動きは取れなくなります。
しばらくの間、荷物たちはブルーシートをかけて、庭で保管することにしました。

そしてこの物置は少しずらして、足場として使うことにしました。

解体

作るのは大変だったけど壊すのは簡単。
上から分解して地上に放り投げるだけ。
大きな音がするのでお隣が不在の時を見計らって実行します。

大量の腐った木が・・・
これだけになりました。

普通なら捨てるのに困るのですが我が家には薪ストーブがあるので、冬になったら燃料として使います。

組み立て

さて、単管パイプを使って地上2階にデッキを作ります。

もちろん設計図を描いて必要部材を割り出し、単管パイプは所定の長さに切断するのですが、ここでは詳しいことは割愛します。

基礎は今までウッドデッキで使っていたツーバイフォー用のコンクリート基礎材を流用しました。
後でモルタルで固めて動かないようにします。

単管パイプで構造物を作るとき、一番難しいのは最初に「柱」にあたる単管パイプを一列垂直に立てることです。
これは背の届かないくらいの高さの場合、一人ではとてもできないので友人1人に手伝ってもらいました。

筋交いを入れてもグラグラするので、どこか1箇所を建物に固定する必要があります。

我が家は軽量鉄骨造なので外壁のサイディングの継ぎ目にしか鉄骨がありません。
その部分に垂木用の直交クランプをねじで取り付け、

そのクランプに単管パイプを取り付けました。

これでガッチリびくとも動かなくなりました。

ウッドデッキの製作

デッキは今度こそ腐らないよう、下地はアルミの足場板を使うことにしました。
見た目は悪いのですが、ウリンの角材は価格が高いのと重いのでやめました。

アルミの足場板を単管パイプの上に敷き、この上にウッドデッキを作ります。

ウッドデッキは2階で作業すると危険な上ホコリが隣家へ飛んでいくので、庭で作り後で上にあげます。

まず解体した板材を使って正確に製作予定のウッドデッキの大きさの枠をつくり、

その上にウリンを並べていきます。

ウリン4枚ごとに分割できるよう連結し、長い棒を当て一気に丸のこで切断します。

4枚ずつだと一人で運べる重さになるので、階段で2階へ運び設置します。

これでデッキ部分はできたのでこの上で安心して作業ができます。

次にルーバーを設置します。

ルーバーの設置

市販のルーバーを雨に強くなるよう改造します。
腐る原因は雨水がいつまでも残ることなので、たとえ雨が降ってもすぐに乾くようにします。

まず、ルーバーの枠の下になる部分に水が滞らないよう直径4mmのをあけます。

そして、キシラデコールを塗ります。

次に上になる枠の上にアルミテープを貼り、雨水が当たらないようにします。

これで相当寿命が伸びるはず。

柱の単管パイプをジョイントを使って延長し、それにルーバーを取り付けます。

取り付けはビニール被膜の配線コードを使いました。

上下のルーバーとルーバーの間は隙間を開け、雨水が滞留しないようにします。

できました。
これで隣からの視線を気にしなくて良くなった。

費用

かかった費用は、必要な部材をその都度買い足したのではっきりわからないのですが、ざっと次のとおりです。

単管パイプ       約20本    約2万円
単管パイプ用ジョイント 約100個  約1.5万円
ウリン20×105×1800  26枚    約5万円
アルミ足場板 3m   3枚    約2万円
ルーバー       4枚    約1.2万円

合計で約12万円位です。
微妙にお金がかかったけど、プロに頼んだら単管パイプなど使わないだろうから100万円以上はかかるでしょう。

そもそもこんなもの作ろうとする人はいないか・・

こだわりだね・・

次にこの浴室デッキの下に作るサービスヤードは別記事で。

2019年3月6日

Posted by kazu-DIY